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バセドウ病について(12) 「チラーヂン」と「FT4」の関係について

現在、抗甲状腺薬「メルカゾール」の影響でやや甲状腺機能低下症になっているため、
甲状腺ホルモン剤「チラーヂンS 50μg」(0.5錠/日)も併用しています。

チラーヂンの有効成分は「レボチロキシンナトリウム水和物」

Thyradin

ですが、

これは甲状腺ホルモン「サイロキシン(T4)」

Thyroxine_s

と基本的に同じであり、チラーヂンはT4として作用します。

チラーヂンの添付文書 を見ると、
臨床成績として原発性甲状腺機能低下症の患者8例に2週間毎に50μg/日増量投与
( 50μg/日,100μg/日,150μg/日) したときの、T4の変化が記載されています。

チラーヂン臨床成績

投 与 量T4
[μg/dL]
投 与 前 2.1±0.6
50μg/日 4.1±0.8
100μg/日 6.7±0.7
150μg/日 8.2±0.5

これをグラフにすると以下のようになります。

Thyradin_t4

これを見ると、投与量にほぼ比例して T4 も増加しています。
概略で チラーヂン50μg/日 に対して T4 が 2μg/dL 増加しています。

 

さて、甲状腺ホルモン(T3,T4)は体内では結合蛋白(主にTGB)と結合しており、
生理活性を示すのは遊離型の「FT3」「FT4」です。

遊離型の「FT4」が占める割合は「T4」に対して、
僅か 0.02~0.03% と言われています。

 ・三菱化学メディエンス 「遊離サイロキシン(FT4)」
  http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=03&m_class=02&s_class=0004
 ・岡山大学病院 検査部/輸血部インフォメーション
  http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/koujou/FT4.htm

間を取ると T4 の 0.025% が FT4 になると考えられます。

これと、前述のチラーヂンの臨床成績を単純に合わせて考えると、
チラーヂン 50μg/日 の服用により、T4 が 2μg/dL 増加し、
それによって FT4 は その 0.025% つまり 0.5ng/dL 増加すると
考えられるのではないかと思います。

私の場合、チラーヂン25μg/日 を服用していますので、
これによって FT4 が 0.25ng/dL 上昇しているとすると
現在の FT4 が 0.7ng/dL なので、
チラーヂンを服用しないと 0.4~0.5ng/dL になるのかもしれません。

これでは、やはり甲状腺機能低下症ですね。
次の診察ではメルカゾールを隔日投与に減量になるかもしれません。

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