« バセドウ病について(7) 明らかに徐脈の傾向が・・・ | トップページ | バセドウ病について(9) 『メルカゾール』と『チラーヂン』の併用 ( Block and Replacement Therapy ? ) »

バセドウ病について(8) 私の症状の経過[3]

< 2009/10/29 薬を減量した日をグラフに水色の線で追加しました >
< 2009/10/30 肝機能指標ALT(GPT),AST(GOT)、体重のグラフも追加しました >

--------------------------------

先々週、定期検査を受けに病院へ行って来たときの検査結果です。
 

血液検査結果の推移

  記号 [単位] /項目  標準値治療
開始時
投薬開始
23日
37日51日65日
TSH             [μIU/ml]
甲状腺刺激ホルモン
0.35~4.94    0.0    0.0   0.0 0.18 1.53
FT3             [pg/ml]
遊離トリヨードサイロニン
  1.7~3.7 30以上    4.0   2.7   2.3   2.2
FT4              [ng/dl]
遊離サイロキシン
  0.7~1.5    3.0    1.0   0.7   0.5   0.6
TRAb            [IU/l]
TSHレセプター抗体
  0.0~1.0    4.4    -   4.1    -    -
TSAb             [%]
TSH刺激性レセプター抗体
  0~180    357    -    -    -    -
Tg-Ab            [U/ml]
抗サイログロブリン抗体
  0~0.3    0.4    -    -    -    -
TPO-Ab         [U/ml]
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
  0~0.3   15.0    -    -    -    -
AST (GOT)      [IU/l]
asparate aminotransferase
  10~38    27    41    28   37   21
ALT (GPT)      [IU/l]
alanine aminotransferase
   6~38    43   107    61   74   34
体重              [kg]     発病
4ヶ月前比
  -5.8   -3.7 -3.3 -2.2 -1.0
メルカゾール服用量  (期間:日)
    日量
   - 0-14
  6錠
15-52
4錠
53-
3錠
74-
2錠
チラーヂン 50μg服用量  (期間:日)
    日量
   - 0-14
  -
15-50
  -
51-
    1/2錠

表中の数字で、青文字は標準値未満(異常低値)赤文字は標準値超過(異常高値)です。

これらのデータと、私の症状の経過をグラフにしてみました。
グラフをクリックすると拡大表示されます。

20091029f

グラフは、横軸が治療開始からの経過日数です。
0が治療開始日、マイナスは治療前の数値です。
グラフ左端のデータは治療を開始する150日前で、発病していなかったときの値です。
(水色の線は、薬を減量した日です。2009/10/29 追加しました。)
(ALT(GPT)、AST(GOT)のグラフ、体重のグラフも追加しました。2009/10/31)

一番上のグラフは薬の服用量の経過です。

上から二つ目のグラフは、私の症状の経過を主観的にグラフ化したものです。

3番目から7番目は血液検査で、赤線は正常範囲を示しています。

治療開始後、20日程度経過したら『メルカゾール』の効果によって、動悸・多汗などのバセドウ病特有の甲状腺機能亢進症が消えていきました。

しかし、服用開始後16~19日に全身にひどい蕁麻疹が出て大変苦労しました。
このときは発疹のひどい場所を保冷剤で冷やしながら寝ていました。
これは絶対にメルカゾールの副作用だと判っていたため、この時からメルカゾールの服用量を6錠/日から4錠/日に減量したところ、その後は蕁麻疹等の副作用は出ていません。

治療開始後30~40日になると、非常に快調になりました。
この頃になるとFT4、FT3は正常値範囲に入ってきました。

しかし、私の担当医はメルカゾールの服用量を4錠のままとしたためか、その後はFT4、FT3が低くなり、それに伴って疲労感や眠気を感じるようになりました。

ちょうどその頃から脈拍、体温、血圧の測定も開始しましたが、日が経つに従い、

 ・ 脈拍 : 低下  50を下回ることが多くなりました
 ・ 体温 : 低下  36.5℃を下回ることが増えました
 ・ 血圧 : 上昇  最高150、最低100を越えるようになりました  
 ・ 体重 : 増加  治療開始時よりも4.8kg増加しました  
 ・ 食欲 : 低下  1日2食で十分になりました

などの傾向が顕著になっていきました。

これらは甲状腺機能低下症だと思われます。
血圧の上昇は甲状腺機能低下による末梢血管抵抗増大が原因のようです。
 札幌厚生病院循環器科 甲状腺機能低下症
http://www.gik.gr.jp/~skj/thyroid/thyroid.php3

しかし、私の担当医は『チラージン』を1/2錠追加しましたが、メルカゾールはそのままにしました。

ところで、私の治療開始前のFT4は3.0だったため、日本甲状腺学会のガイドラインに従えば、初期服用量は3錠/日でも良かったのではという思いもあったため、服用量の減量を決断し4錠/日から3錠/日にしました。

これにより、肝機能(AST(GOT)、ALT(GPT))も正常化しました。

その後、しばらくは疲労感等は減少したのですが、治療後70日を過ぎたあたりから、脈拍の低下、体温の低下、血圧の上昇が顕著になり、治療後74日目に再度メルカゾールの減量を決心しました。

服用量を2錠/日にすると、その後は疲労感が低下し、体調も軽快になってきました。
脈拍、体温、血圧も正常に近づいているように思います。

どうやら、メルカゾールを減量すると、4,5日後にはその効果が現れるように感じます。

尚、メルカゾールの減量は本来、医師の指導の下に行う必要があります。
しかし、私の担当医はなかなか減量をしようとしないため、すべて自分の責任において薬の減量を自ら決めています。
これは、到底お勧めできる方法ではありませんので、決してマネをしないでくださいね。

« バセドウ病について(7) 明らかに徐脈の傾向が・・・ | トップページ | バセドウ病について(9) 『メルカゾール』と『チラーヂン』の併用 ( Block and Replacement Therapy ? ) »

コメント

こんばんは。
もう記事がアップされてますね。
もしかして待ち遠しいとか書いてしまったのでプレッシャーをかけてしまったでしょうか。
でも、薬の減量がどうなったか気になっていたのでうれしいです。

私も体調から自己判断でメルカゾールを減量したのを
ドクターに話したら、すごく不機嫌になってしまって・・・。
その時の血液検査の結果を聞きに、一週間後に行ったら
FT4が基準値以下だったので、もう飲まなくていいとか・・・。

お医者さんの事は、ちょっとストレスの種で悩ましいんです。
すみれクリニックにもあんまり過度の期待はせずに行きたいと思います。
血液検査の結果がすぐに出るだけでも、ほっとしますから。
まだ肝機能の数値が高いので気になっているんです。
私のドクターは月に一度の血液検査しかしないようなんです。
メルカゾール投与後2ヶ月は2週間毎の検査をしてもらいたかったです。

FT4が基準値以下になったら、「もう飲まなくてもいい」と言われたのですか。
それは、ちょっと変ですねぇ。
メルカゾールを止めるタイミングは、なかなか難しいようで、
1錠/2日で半年以上、FT3、FT4が継続して正常値を維持できて、
しかも、TRAbが陰性になっていたら、薬の中止を検討することのようです。
FT4が基準値以下になる前に服用量を減量する必要があるし
仮に基準値以下になったとしても、
いきなり全量を止めるのではなく、
徐々に減量するのが一般的だと思います。

それから、
私も担当医に自己判断で服用量を減らしたことを言ったら
「そんなことをしたら治りませんですよ!」と言われました。
しかし、甲状腺学会のガイドラインにはこのように書いていますと
具体例を示して説明し私の意見を押し通しました。
先生は納得していなかったようですが。

こういうやり方は、あまり気持ちのいいものではなく
病院に行くのがストレスになりますね。

経験のある専門医に診断してもらうが
一番かなと、やはり考えてしまいます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« バセドウ病について(7) 明らかに徐脈の傾向が・・・ | トップページ | バセドウ病について(9) 『メルカゾール』と『チラーヂン』の併用 ( Block and Replacement Therapy ? ) »