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バセドウ病について(3) 治療開始時に医師が行う説明

自分がバセドウ病になるなんて思ってもいなかったので、医師から診断結果を聞くと、びっくりする人が多いのではないでしょうか。

病名は聞いたことあるけど、どのような病気なのか全然知らないし・・・

そんなときの医師の説明は非常に重要だと思いますが、私の最初の担当医はあまり十分な説明をしてくれませんでした。

同じように感じている人も多いのかもしれません。

そこで、日本甲状腺学会が推奨している患者への説明の要約を書いておきます。

 

【抗甲状腺薬による治療を開始する患者に対する説明】

 (治療薬)
 ・ 抗甲状腺薬は今日からでも始められる非常に手軽な治療方法です。
 ・ ほとんどの患者が服用することができます。
 ・ 甲状腺ホルモンが正常になるまでに1~3ヶ月ほどかかります。
 ・ 治るためには2~3年程度の長期間毎日薬を飲む必要があります。
 
 (副作用)
 ・ 抗甲状腺薬にはいろいろな副作用がでることがあります。
 ・ 特に多いのが皮疹・蕁麻疹で20人に1人ほどの割合で起こります。
 ・ 肝機能が悪化することも多いです。
 ・ 重大な副作用として「無顆粒球症」があります。
   これは白血球が急激に減少するもので、発熱、咽頭痛、などが起きます。
   少しでもおかしいと感じたら、すぐに医師に連絡してください。
 ・ 副作用は治療開始後2~3ヶ月以内に起こりやすいです。
 ・ その後は非常に希な副作用以外はほとんど起こりません。
 ・ 治療の効果と副作用の確認のために、治療開始後しばらくは2週間毎に血液検査等を行います。
 
 (経過)
 ・ 薬が効いてくると甲状腺ホルモンが下がってきて、症状はなくなります。
 ・ そうなると、薬の量を徐々に減らして、1錠になったらそれを飲み続けます。
 ・ 症状がなくなっても薬は飲み続ける必要があります。
 ・ 勝手に止めると数ヶ月後に再発します。
 ・ 薬を止める判断は難しいですが、止められそうな状態になったら検査結果をみながら休薬して様子をみます。
 ・ 1.5年~2年以上飲み続けても薬が止められそうにない場合は、手術やアイソトープ治療等も考慮します。
 ・ 薬を飲み続けるのも選択肢のひとつです。
 ・ TRAbが低くなり、抗甲状腺薬が1日1~1/2錠で甲状腺機能が正常に維持できれば、寛解する可能性もあります。
 
 (日常生活)
 ・ 生活リズムが乱れやすいので、睡眠をよくとり、規則正しい生活を心がけましょう。
 ・ 治療効果が十分でない間は、激しい運動を避けるべきです。
 ・ 同様に、治療が十分でない間は、手術、抜歯、強い精神的ストレス等の苦痛・恐怖を感じることは避けるべきです。
   これらは甲状腺クリーゼとういう重大な病気を発症させることがあります。
 ・ さまざまなストレスがバセドウ病を悪化、再発させることがありますので、ストレスを上手に処理することが肝要です。
 ・ 食事制限は特に必要ありません。海草類も制限する必要はないです。
   ただし、昆布などのヨードの多い食品をことさら大量に食べることは勧められません。
 ・ タバコはバセドウ病を悪化させるので、絶対に禁煙すべきです。

これらの事項は、いつも参考にしている

バセドウ病治療ガイドライン 2011

から抜粋しました。

以上のような説明があれば、十分かと思います。

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