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もしかすると新型インフルエンザは既に日本に・・・

< 2009.5.3 追記 >
新型インフルエンザが既に日本に入っているとしても、それほど心配する必要はありません。
季節性インフルエンザと同じ対処で有効だと考えられます。

今、起きているのは「軽症の新型インフルエンザの流行」です。

 「高病原性鳥インフルエンザ」や「SARS(新型肺炎)」とは違います。

 

鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集 より

 ・感染しても軽いインフルエンザ症状であり、自然経過で治癒する
 ・周辺への感染率はそれほど高くはない
  家族内で25%、季節性インフルエンザの感染率よりも低い可能性がある
 ・幼少の子供や高齢者で(季節性インフルエンザよりも)重症化するという心配はいらない 
 ・熱がでたら病院を受診し、インフルエンザ検査を受け、A型と言われたら、
  素直に抗インフルエンザ薬を処方してもらって服用するのも良い
 ・家で安静にして様子を見ていても構わない
 ・熱は2,3日で下がる

< 2009.5.3 追記2 >
 今回の新型インフルエンザが「将来強毒化するかもしれない」という『仮定』を元に大騒ぎするのであれば、「既に日本に入っている」という『仮定』についても同じように検証する必要があるのではないでしょうか。
 水際対策を推し進めている人達は「まだ日本には入っていない」と信じ切っているようですが、それは見つける努力をしていないからだと思われます。
 日本が水際対策を開始する以前からメキシコでは相当期間、流行が継続していたのですから、その間の人の動きを考えると入っていない方が不自然ではないかと思われます。

< 2009.5.4 追記 >
 テレビに出演していたWHO田代委員によると、今回の新型インフルエンザの潜伏期間は通常の季節性インフルエンザよりもやや長い傾向があるようで3~4日とのことです。
 ということは、無症状の状態で入国する機会もかなり多いと考えられます。
 

< 2009.5.2 21:25 掲載 >

アメリカでは、今回の新型インフルエンザは毎年流行する季節性インフルエンザと臨床的には変わらないという見解が示されるようになっていますが、それではもしかすると既に日本に入っていても通常のA型だと見過ごされているのではないかとも考えられます。症状も死亡率も同じだとしたら詳しい遺伝子検査等をしない限り区別できませんから。(それに、つい最近まではそのようなインフルエンザがあることも知られていませんでしたし・・・)

さて、国立感染症研究所 感染症情報センター では過去10年間のインフルエンザの流行状況がグラフで表示されています。

インフルエンザ 過去10年間との比較グラフ(週報)

(グラフをクリックすると拡大表示されます)
01flu 

今年のグラフ(赤色の線)を見るとピークが2回あるという特徴があります。1回目は第4週~第5週(1/19~2/1)で、2度目のピークは第11週~第12週(3/9~3/22)にあります。その後は減少していますが、第16週(4/13~4/19)でも通常よりもやや高いレベルで推移しています。

2001年、2007年にも第11週がピークになっていることがあり、このような流行が続けて発生したとも考えられますが、それにしても1シーズンで2度の流行が発生するのはこの10年では今年だけのようです。

一方、メキシコでは3月頃には既に新型インフルエンザの流行が始まっていたのではないかと考えられています。

そして、日本の場合、3月は年度末でビジネス関係の人や学生の移動が活発に行われたことが考えられます。

そういう状況でこのグラフを見直すと、当に第2のピークがこの時期に一致します。

もう少し詳しく調べるために、同じく国立感染症研究所の インフルエンザ流行レベルマップ に記載されているコメントから、各インフルエンザの型別(AH1,AH3,B)報告数を、2004-2005年シーズンから今シーズンまでグラフにしてみました。

左列のグラフは実報告数の推移、右が週報での各インフルエンザ型の占める割合です。
横軸は週です。

(グラフをクリックすると拡大表示されます)

Ful04_09   

これを見ると例年最初に流行した型が勢力を維持しますが、途中で徐々に別の型に入れ替わることもあるようです。その場合は、それまで流行していた型は減少し、その割合は再度増加することはありませんでした。(例えば 2005-06年、2007-08年がこれに該当します。)

今シーズンはタミフル耐性Aソ連型の流行がありましたのでシーズン当初はAH1型が優勢でした。その後、第10週からAH1型が減少し替わってB型の割合が増加し始めました。ここまでは例年と同じような推移だと思うのですが、第15週(4/6~4/12)より再びAH1型が増加しています
最初のグラフ(過去10年間との比較グラフ)で、第11~12週に見られた第2ピークはB型の流行によるものだったみたいです。それよりも、第15週以降で減少していないのが新型による影響かもしれません

変化は微妙かもしれませんが、この動きはやや特異的ではないでしょうか。

と、こんなことを考えていたら、いつも拝見しているサイトにこのような記述がありました。

鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集  5月2日(3)現況総まとめ

・・・さすがにCDC、そしてWHOのトップの動きは速い。事態が分かってから10日足らずだ。
 ナッシビルで流行している軽症インフルエンザが、ブタインフルエンザであろうと、考えている判断は正しいと思う。

 日本でも4月にはそれなりにインフルエンザが再燃していたはずだ
 僕は、新型インフルエンザが発生している可能性も否定できないのだから、ウイルス株の迅速な同定は必要と言い続けてきたが…。

サイトを主宰されている 外岡立人先生 も4月のインフルエンザ数増加を怪しいと感じていらっしゃるようです。

私も早急に国内のA型患者のウイルス株の調査を行うべきだと思います。

実は、既に国内ではある程度流行してしまっているという結果になるのかもしれません。
感染して発症した人はAソ連型と判断されて通常の治療を受け、そのまま治癒しているのかもしれません。

そうすると、今、必死に行われている水際対策の意味というものも、当然考え直す必要が出てきます。

 

最後にもう一度、外岡先生のサイトから引用します。

鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集  5月2日 管理人コメント

インフルエンザA(H1N1)は既にパンデミック状況であるのは間違いはない。
発生状況に一喜一憂する必要はない。

大多数は軽症とされる。

軽症の新型インフルエンザのパンデミックである。

日本では直に感染者が見つかるだろうが、その後どこまで感染者の発見に労力を費やし続けるのか?

日本では危険度分類とそれに従った対策が考えられていなかった。

急ぐのはリスク評価である。

 

< 関連記事 >

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