Brugada型心電図 なんです
8月12日に 「Brugada型心電図なんだそうです」 という記事(というよりはリンク集)を載せて、最後に 「まとめは後日・・・」 と書いたまま放置していたので気になっていたのですが、検索サイト経由で結構訪れていただく方が多くて、びっくりしました。
このままでは、せっかく見に来てくれた方に申し訳ないので、調べた結果を私なりにまとめてみようと思います。
<<重要な注意>>
以下の内容は、医学及び生理学について全く専門外の人間が書いているものですので、間違った記述が含まれていると思います。医学的な判断が必要な方は必ず医師に相談してください。
1.Brugada型心電図とは
以下に模式的な心電図を示します。
青色が正常な心電図、黄色が Brugada型心電図 の Saddle back型 、赤色が Brugada型心電図 の Coved型 と呼ばれているものです。
(Coved型はType1、Saddle back型はType2又はType3ともいわれます)
正常な心電図はSからTに移るところは比較的平坦でTの近くで山を作りますが、
Brugada型のうちSaddle back型は、Sを過ぎたところで上昇し、一旦下がってまた上昇する馬の鞍型(凹型)になるのが特徴的です。
また、Brugada型のうちCoved型は、Sを過ぎたところで上昇し、弓形に膨らんだ形状から急峻に下降して、Tの終末部はマイナス側になるのが特徴です。(陰性化)
このようなSからTにかけての特徴的な上昇は「ST上昇」と呼ばれており、心電図のV1、V2、V3誘導に現れることが多いようです。
日本におけるBrugada心電図を示す人の割合は、調査によってばらつきがあり、0.05%~1.36%の報告がありますが ( ブルガダ型心電図を呈した症例の検討(健康診断時の対応) 岡崎俊典 産衛誌2005; 47: 33–39 Table 2. ) 、一般的には0.1%程度と考えられているようです。また、男女比では男性9:女性1と圧倒的に男性が多くなっています。
2.Brugada型心電図はなぜ「要精密検査」なのか
心臓の器質には問題がないのに、心室細動や心房細動、不整脈等の人に上記のような特徴的な心電図を示すことが多いと分かり、このことを指摘した研究者の名前をとって Brugada型心電図 と呼ばれるようになりました。
しかし、 Brugada型心電図の人全員に心室細動や心停止が発症する危険(Brugada症候群)があるわけではありません。
そのため、リスクの程度を確認するために精密検査が必要とされるようです。
3.発症する確率は?
Brugada型心電図を示す人のうち、心停止や失神等(心事故)が発症する確率は、心電図以外の危険因子の有無によって異なります。
国立循環器病センターの鎌倉史郎先生によれば、危険因子別の年間心事故発生率は以下のとおりです。(Nikkei Medical 2007. 8)
・心室細動を発症したことがある --- 10.3% ●
・失神したことがある
|--- Coved型でない --- 0.5%
|--- Coved型である
|--- 家族に突然死した人がいる --- 4.5% ●
|--- 家族に突然死した人はいない --- 0%
・心室細動や失神はない
|--- Coved型でない --- 0.1%
|--- Coved型である
|--- 家族に突然死した人がいる --- 3.4% ●
|--- 家族に突然死した人はいない ---0.3%
●を付けた項目は、リスクが高いと判断され治療が検討されるようです。
リスクが低い場合は、経過観察となるみたいです。
上記の他に、電気生理検査で心室細動が誘発される場合も危険因子とされるようです。
4.治療方法は?
ハイリスクと判断された場合の治療方法としては、植込み型除細動器(ICD)という選択になるようですが、薬物療法がとられることもあるようです。
私の場合、すべての既往歴がないため、心事故の可能性は高くて0.3%程度かと考えられます。
300人に1人か・・・
精密検査を受けようか考え中です。
この記事は主に以下のサイトを参考にさせていただきました。
(私の理解不足による誤記がありましたら申し訳ございません。)
・ブルガダ症候群を拾い上げる Nikkei Medical 2007. 8 (閲覧は登録が必要)
・QT延長症候群とBrugada症候群の診療に関するガイドライン 日本循環器学会
・Brugada症候群(全32編) 徳島大学名誉教授 森博愛
その他のリンクはこちらをご参照ください → 「Brugada型心電図なんだそうです」
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コメント
さすが!!私のくだらん日記とは違いますね

何かあるといけないので検査を受けられた方がいいと思います
投稿: hikaru | 2008年8月26日 (火) 21時51分
精密検査すると、状況によっては「心臓電気生理学的検査」といってカテーテルで心臓の中に電極を差し込んで無理やり電気刺激を与えて、心室細動などの異常が起きるかを試験するかもしれないようです。それで、もし心室細動してしまったら電気ショックで細動を止めるらしい・・・
恐ろしい検査です。(-_-;)
投稿: Diary or Notes | 2008年8月28日 (木) 01時50分