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温暖化で南極の氷は増える!でも、海水面は上昇する?

最近は、武田先生の

環境問題はなぜウソがまかり通るのか 環境問題はなぜウソがまかり通るのか

著者:武田 邦彦
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の話題ばかりですが、今回も『環境問題のウソ』についてです。

先日、ブリュッセルで開催されていた国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の気候変動作業部会が「平均気温の温度上昇を90年に比べて2~3度までに抑えないと、海水面が上昇して洪水被害が毎年最大数百万人に及ぶ。」との報告書を採択しました。

地球温暖化:平均気温3度超上昇で、水不足さらに数億人--気候変動作業部会 (毎日新聞2007/4/7)
  同部会は2~3度の許容限度を超えて気温が上昇した場合に新たに起きる悪影響などを議論。中緯度以下の地域や半乾燥地域で干ばつが増加して数億人が影響を受け、低緯度地域で穀物生産が低下する一方、中高緯度で逆に生産性が向上することを示した。また、海水面が上昇して沿岸部での洪水被害が毎年、最大数百万人に及ぶという。

ところで、温暖化による海水面上昇の理由について、「気温上昇で極地(北極、南極)の氷が溶けて海水面が上昇する」と説明されることがよくありますが、コレ、間違いです

正しくは、温暖化によって南極の氷は増える。でも、海水面は上昇するそうです。
以下に、武田先生の本の内容を私なりに要約してみました。

<北極の氷>
北極の氷は海水に浮かんでいるので、溶けても、増えても海水面の変化には影響しません。これは「 アルキメデスの原理 」なので、よく知られていることだとは思います。

<南極の氷>
温暖化で海水温が上昇すると、海面から蒸発する水が増えます。南極の近海で蒸発した水は気流で南極大陸へ達し、雪となって降り、南極の氷が増えることになるようです。
このことは、極僅かながら海水面が下がる要因になると考えられています。

では、IPCCの報告書は間違っているのでしょうか。
実は、海水の体積が変化するもう一つ要因があります。

<海水の膨張>
4℃のときが最も密度が高く、それ以上の温度になると体積が膨張します。
水の体積膨張率は他の物質と比較すると小さい方なのですが、それでも 0.00021/k ですので、地球規模で考えると海水面の上昇の可能性があるようです。

まとめ
以上をまとめると、「地球温暖化で蒸発する海水が増えることで南極での降雪が増加し南極の氷は増える。これは海水面が下がる要因だが、海水温度が上昇することで海水が膨張、全体としては海面が上昇する可能性がある」ということです。

理由は何であろうと、温暖化で海面上昇するのなら一緒ではないかと思われるかもしれないですけど、間違った情報を流し続けるマスコミは国民をミスリードする可能性があるという問題を重視するべきなのだと思います。

別の面から見ると、『俗説』に負ける『科学の弱さ』が露呈しているとも言えます。

武田先生のその他の記事
 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』
 リサイクル幻想 と 環境問題のウソ

武田邦彦 takedanet.com: ゆっくり考える・・・地球温暖化(1)

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